早くて早いか、遅くて遅いか

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たまには内輪話をしちゃいましょう。
わがココノッツは、広報畑の人間とジャーナリストがコラボレートしているのが一つの売りであります。結論から言えば、これは実に面白い。外から見えているジャーナリズムの姿とその内側とはずいぶん違うものだなあ、と広報畑の私などは、日々元朝日新聞編集委員たる田辺の話を聞くのが楽しくてしかたがありません。
と同時に、一般の企業で働いていた私などと、新聞社という特殊な企業で記者として働いていた田辺とは、労働観と言えば大袈裟ですが、働き方がずいぶん違う。
広報をやっている人なら常識ではありますが、朝刊の締めきりは深夜です。記者は出稿した原稿が活字になるのを確認してから帰宅します。毎日帰りが遅くて大変だなあ、などと同情する必要はありません。その分、朝が遅いのです。
10数年前のことですが、部下の女性にある新聞記者を紹介したことがあります。二人とも少々個性的で、婚期を逸しそうな按配でしたが、なんとなく相性がよさそうに感じられたのです。何回かデートを重ね、これはうまく行きそうだと思っていた矢先に突然破談となりました。理由は、女性の方の両親が「新聞記者は時間が不規則だ」という理由で反対したからでした。
そういうことで、わがココノッツも広報畑の人間は早めの出社で帰宅が比較的早く、ジャーナリスト畑は出社が遅く帰宅も遅い、ということになっております。これは生活習慣となって身についてしまったことなので、お互いもう変えようがなさそうです。だからと言って、当分破談にはなりそうもありませんが。
寒いですね。写真はロウバイです。狼狽ではなくて蝋梅です。〈kimi〉