リクルーティングの季節

電車の中でリクルーティングスーツの若者が目立つ季節です。定期採用など縁のない零細企業の弊社にも季節は巡ってくるもので、広報の仕事がしたいという学生が紹介を受けてやってきました。希望としてはある政府系機関に入社して広報部門に配属されたい。しかし、入社できるかどうか、入社しても広報に配属されるかどうか、二重の高いハードルがあるので、大手PR会社の採用試験を受けたいということでしたので、広報業界の内情を含めてアドバイスをして差し上げました。そのおおよそは弊社サイトのFAQの内容とほぼ同じことですが、一流大学の学生が就職活動時から広報を志望するというのは、30年前には考えられないことでした。広報もずいぶんポジションが上がってきたものです。
それと同時並行で、弊社でも中途採用を行っていました。そこでは、広報について何も基礎知識を持たずに面接を受けに来る方がほとんど。詳しく勉強してから来いとは言いませんし、未経験でも結構なのですが、広報がどんな仕事なのか、ネットなどで概略くらいはつかんで来てほしいものです。
現状は売り手市場だそうですが、一方でなかなか買い手がつかない方も少なくないようです。買い手がつかないのは、それなりの理由があるということを理解していただきたいというのが、10名ほどの面接をした実感です。

失礼します

謝り方って本当に難しいですね。不祥事の謝罪会見で何秒頭を下げるかといった話ではありません。仕事上でお客様にほんの少しご迷惑をかけたとき、謝るべきか知らん顔するべきか。どんな小さいことでも、お客様に不利なことが発生したら謝るべきだ、というのが正論ではありますが、実際には「そんなことはどうでもいいですよ」ということもあるので、そのあたりの判断は新入社員には難しいところです。
先日、本屋のレジカウンターで、カバーをかけた文庫本を「お品ものを失礼します」と差し出されました。なに故に「失礼します」と謝られなければならないのか、しばし考えてしまいました。そう言えば、飲食店でも「前から失礼します」とか「後から失礼します」と言って注文した品を出されることが少なくありません。失礼しないのは横からなのか、と思ったら「横から失礼します」とラーメンを出されたので、それではどこから出しても「失礼した」ことになってしまいます。なにかおかしいなあ。