小児外科の認定医は昨年の統計で596名。小児の手術は、外科の中でも特殊な領域で、トレーニングを受けた医師でなければ難しい領域と言われています。それだけに、深刻な医師不足の状態が続いているのだそうです。
その小児外科の分野を石川県で初めて開拓したのが、元石川県立病院診療部長の浅野周二さん。それだけでも大した業績なのですが、そのほかにも県のサッカー協会の副会長とかEU協会会長といった公職を務められる県の名士でもあります。またこの方、並々ならぬ健筆家で、すでに数え切れないほどの本を出版されています。どうしてそんなに書けるのか・・・このところすっかりこのブログを怠けている私には、驚異としか言いようがありません。ま、穿った見方をするならば、泣く子と地頭とアマチュア文筆家には勝てないといったところでしょうか。
その浅野さんから近著をお送りいただきましたので、ご紹介させていただきます。この10年ほどの間に、讀賣新聞石川県版や北陸中日新聞などに連載されたエッセイなどをまとめられたもたものです。
「脱腸外科医のドキュメント」 叢文社刊 1500円
本の帯にいわく「まじめ調やらふざけ節! これ学者向け? 庶民向け? 有益無益ごっちゃまぜ」。これに加える感想はありません。〈kimi〉