今年もはや最終営業日となりました。街を歩くと、あちこちのビルの窓にガラスを拭いている人たちの影が動いています。
私たちのような仕事では、大掃除の大半は書類の整理です。仕事が一段落する都度整理して、不要な文書を捨てておけばよいのですが、それがどうにも億劫で、とりあえず机の上に放り出しておく。次の書類はその上に積み上げておく。西之島の噴火のように山が日に日に高くなるのを横目に、見て見ない振りをして来た報いを、この一年最後の日にいっぺんに受けることになります。
書類整理ほどストレスを感じる作業はありません。書類に一つひとつ目を通して、なくてはならないもの、一応キープしておくもの、他の人に押っつけてしまうもの、そして、整理してしまうものにより分ける、そのストレスが何かに似ていると思ったら、人事考課を思い出しました。考えてみれば、どちらも個々に評価を下し、その後の対応を決定するという点で極めて似た仕事だと気づきました。
一年間ともに過ごした部下や書類の運命を決めるのはとてもつらいことです。ビジネスではときに非情にならねばならぬ、と自分自身を納得させつつ、先ほど大きな燃えるゴミの袋をこしらえました。ああ、くたびれた。
写真は、私の机上ではありませんので、誤解なきようにお願いします。
よい年をお迎えください。〈kimi〉