ヘルスケア関係の業界ではここ数年何かと社会的な問題が起こっています。さまざまな企業とお付き合いをしていると、「なるほどなあ」と思うことがあります。
不祥事のほぼすべては「売上こそわが命」といった企業風土から生まれていることは間違いありません。営利企業である以上、売上と利益にこだわるのは当然です。しかし、それだけでは社会とのよい関係を維持継続させることはできません。
ところが、一部の企業では売上に責任を持たされているマーケティング部門の力が極めて強く、企業全体をマネジメントすべき経営の力が弱いように見えます。ときとして、経営者自身がマーケティング部長と化していたりもします。そういう企業に、クライシスの芽が育っているように思えてなりません。