盲導犬を連れた目の不自由な方がホームから転落したという痛ましいニュースがありました。ご本人はもちろんお気の毒ですが、盲導犬もまたどんな気持で事故を見ていたのでしょうか。そんなことが妙に気になります。
友人にも初老期から目が不自由になった方がいます。ときどきご一緒に外出します。慣れた道筋はお一人でもスイスイと歩きますが、馴染みのない場所には戸惑うようです。「はい、ここから階段。ここから踊り場。次は右です。少し左へ寄ります」などと生の音声ガイドをしながら目的地まで誘導しますが、本当に「不自由」なことだと思います。
その友人も新宿の私鉄のホームで柱に激突してお岩さんのようになったことがあります。その私鉄駅はなにか歩きにくく、別の私鉄駅の方が歩きやすいと言っていました。障害者にだけにわかる違いがあるようです。