NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の視聴率が20%を超えたのだとか。出勤時間と重なるので、出だしの2分間くらいしか見ていませんが、なんとなく辛気くさくて盛り上がりに欠ける印象です。さらに、俳優さんがみな若いことが気になります。一生懸命老け役に挑戦しているのはわかりますが、舞台ならともかく、リアリティが求められるテレビドラマでは、学芸会を見ているような違和感が拭いきれません。
企業にも同じことが言えるようです。若い人の抜擢、活用は大切なことですが、若い人たちだけの組織は、どこか脆弱に感じられます。「常識」はずれの判断をしてしまったり、不可思議な失態をしてしまうのをしばしば目にします。経験豊かな人材が社内にいないことがその遠因になっているのではないでしょうか。若い人たちだけで構成されている組織では、経験値、あるいは暗黙知が累積しにくい。社歴の浅い人たちばかりの組織では、お互いの信頼関係が醸成されておらず、阿吽の呼吸が望めません。腹の探り合いばかりして余分なエネルギーを消費するばかりです。MBAも結構ですが、経験の価値にも目を向ける必要があります。
DeNAの第三者委員会報告の報道を読みながら、ここにも一例があったと思いました。