謝り方って本当に難しいですね。不祥事の謝罪会見で何秒頭を下げるかといった話ではありません。仕事上でお客様にほんの少しご迷惑をかけたとき、謝るべきか知らん顔するべきか。どんな小さいことでも、お客様に不利なことが発生したら謝るべきだ、というのが正論ではありますが、実際には「そんなことはどうでもいいですよ」ということもあるので、そのあたりの判断は新入社員には難しいところです。
先日、本屋のレジカウンターで、カバーをかけた文庫本を「お品ものを失礼します」と差し出されました。なに故に「失礼します」と謝られなければならないのか、しばし考えてしまいました。そう言えば、飲食店でも「前から失礼します」とか「後から失礼します」と言って注文した品を出されることが少なくありません。失礼しないのは横からなのか、と思ったら「横から失礼します」とラーメンを出されたので、それではどこから出しても「失礼した」ことになってしまいます。なにかおかしいなあ。