メラビアンの法則

「人は見た目が9割」などと誤解、というより意識的に悪用されまくっている感があるメラビアンの法則ですが、正しく説明しようとすると意外に難しい。広報のセミナーなどでは、シンデレラの継母を例に説明しています。
家中をきれいに掃除したシンデレラが継母に「お母さま、掃除はすべて終わりました」と報告します。すると継母は、シンデレラを睨みつけながら、「そうかい、それはよくやったね、シンデレラ。オマエはよく働くいい子だね」と言います。そのときシンデレラは、継母の表情や語調から、継母が本当の気持を述べてはいないと見抜いてしまいます。
学問的な正確性には自信がありませんが、これがメラビアンの法則です。
しかし、もっとよい例がありました。昨今のモリカケ問題に関する政府答弁です。与党政治家や官僚が言葉では否定したり、しらばっくれたりを延々と繰り返していますが、テレビ中継を見ている国民は、それが真実ではないことを、彼らの表情や態度や言い方から十分に読み取っています。彼らには、内容には問題があっても、「人は見た目が9割」といった本を読むことをお薦めしたいですね。

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