自分の表情という会議ストレス

自宅勤務を専らとしてから2週間あまり。自宅のソファーにひっくり返ってスマホばかり見ていたら、目の焦点が合わなくなってしまいました。先月の自動車免許更新では、朝から目薬をさした効果か裸眼で合格しましたが、加齢とともに視力調節機能の回復は明らかに遅くなっているようです。
そのぼんやりした眼を見開いてPCの画面を見ております。テレビ会議です。
慣れてしまえば、テレビ会議は寄り集まっての会議に十分代替可能であると確信しました。これからはテレビ会議の方が主流となり、よほどの事情がない限り会議室に集まる必要はなくなるだろうと予測します。
となると大会社のズラリと並んだ会議室の半分は使われなくなります。テレワークが定着すればデスクを並べたフロアの面積も縮小する。すると不動産需要が縮小する。REITも暴落する・・・と風が吹けば桶屋が儲かるようなことを夢想していますが、それもヒマ、いや時間の余裕のなせるワザです。
そのテレビ会議、ITが苦手な人がまごつくのはやむを得ないとして、決定的な問題は自己嫌悪にありと発見してしまいました。。
ふつうの会議では、他の出席者の顔色をうかがいながら発言することはできますが、そのときの自分がどんな表情をしているかを自覚することはできません。ところがテレビ会議では、自分の顔をいやでも見ながら会議をしなければなりません。苦笑したり皮肉に口をゆがめたり、その表情が逐一目の前のモニターに映し出されます。これはまずい。心の動きがこんなに表れていようとは。他の出席者たちも無意識のうちにそれに感づいて、それぞれ自己規制をしているかもしれません。
会議の駆け引きに、自分自身の表情というもう一つの要素が加わります。思わぬストレスです。それが会議の流れにどのような影響を与えるか。経営学や社会心理学の新しい研究テーマになるかもしれません。

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