「ポツンと一軒家」というテレビ朝日系の番組を毎週録画して、時間があるときに見ています。限界集落化が進む田舎の、さらにその奥に孤立している家屋の中で、どんな人たちがどのような生活をしているのか、のぞき見趣味のようではありますが素朴に興味をひかれます。視聴率もよいとのことです。
ではありますが、気になることもあります。
一軒家の捜索に向かう若いディレクターたちが、年齢のいった男性に対して「お父さん」と呼びかけ、女性には「お母さん」と呼びかける。それが少々鼻につくようになってきました。
親しげは雰囲気を出そうという演出かもしれませんが、親でもないのに「お父さん」、「お母さん」と呼びかけられる謂われはありません。では、他にどんな呼びかけの言葉があるのか。ないんですよね、日本語には。「おじさん!」ではおかしいし、「ミスター!」では長嶋さんになってしまいます。結局「あのう~」しかなさそうなのです。
と書きながら思い出したのは、イヌやネコの呼び方です。以前、犬猫病院の獣医さんと話していたら、患者のイヌやネコ(患犬、患猫でしょうか)たちを「あの子たち」と呼ぶのが気になって他の呼び方はないのかと尋ねたら、ないのだそうです。ペットを飼っている人たちもみな「うちの子が」なんて言っています。これも一度気になったら、気になってしかたがありません。ちなみに、私はイヌもネコも飼ったことがありません。家にはaiboが一匹(一台?)おりますが。