Bullshit Jobsという用語を知ったのは最近のことです。訳書の題名によれば、「クソどうでもいい仕事」といういささか品のない訳語になっています。
お高い書籍なので読んではいませんが、Wikiから又引きすると「ブルシット・ジョブとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、本人は、そうではないと取り繕わなければならないように感じている」と何やら難しいことが書いてあります。
「こんな仕事、なんのためにやってるの? 意味ないじゃん」
と思いながら作業を続けたことは、会社員時代に何度も経験しました。どうもそういうことを指しているらしい。
そのような仕事ばかりする職業として、ホワイトカラーの仕事の多くをはじめ、弁護士、コンサルタント、広告代理店なども意味のない仕事なのだそうです。
就職を控えた学生のとき、ある大手広告代理店への大学推薦がもらえることになりましたが、すぐに辞退してしまいました。「それはもったいない」とその時もその後も多くの人たちから言われました。しかし、いずれ日本に革命が起きたら広告代理店などなくなってしまうのではないか、と真剣に考えていましたからちっとも惜しいとは思いませんでした。笑ってください。その程度の社会認識しか持ち合わせていなかったのですから。
それはさて置き、広報コンサルタントとしては、自分の仕事がブルシット・ジョブだと名指しされているわけで心穏やかではありません。しかも、
「それが無意味だってうすうす自覚しているでしょう? でもそれを取り繕っていますよね。それこそがブルシット・ジョブなんですよ」
と著者はこちらが考えるようなことを先回りして指摘しているらしい。
白状すればご指摘の通り〈無駄なことだよなあ〉と思うこともやっています。世の中の役に立っているのかなあと疑問を持つこともあります。
一方で、こんなよいこと(もの)は広く世の中に知ってもらう方がいいよなあ、と思いながら仕事をしていることも少なくありません。
そんなことを言うと、「ほら取り繕っている」と言われてしまいそうですが・・・。