台風情報の国粋主義

台風が近づくたびに気になります。
台風の進路予想を伝える報道を見ていると、離島を除く日本本土に「上陸」するかどうかに異常に固執していませんか。台風の上陸とは台風の中心が北海道、本州、九州、四国の海岸に達した場合で、沖縄は台風の上陸とは言わず、通過と言うのだそうです(お天気.com)。これも一種の沖縄差別ですかね。なんだか太平洋戦争末期の状況を思い出してしまいます。沖縄にしてそうなのですから、小笠原諸島や南北大東島は真上に台風の目が来ても「通過」。深刻度が伝わりにくいですよね。
それ以上に理解できないのは、「台風は日本海を進みそうです」となんとなく安心感を漂わせてアナウンスされているテレビ画面を見ると、台湾や韓国が進路の真下にあったります。「台風は大陸方面へ抜けそうです(ホッ)」というのも同様です。
大して雨も降っていない新宿駅南口からの中継などよりも、日本をそれて他国に向かった台風の状況を中継するくらいのことはしてもよいだろうと思います。そのようなところから隣国との共感性も生まれてくるのではないですか。台風ばかりでなく何事も、日本本土に来なければよしという国粋主義はいかがなものかと思います。

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