電子メールが日本に普及してすでに30年近くになるでしょう。ビジネスの世界ではE-mailがなければ仕事にならないほどに定着しましたが、いまに至ってもCCの使い方をご存じない方が少なくありません。
一番多いケースは、こちらからCCをつけて送信しているのに、その返信にCCをつけて来ないというケースです。必要があるからCCをつけて関係者に回しているのに、そこのところを理解していないらしい。
その昔、社内文書はペラペラの紙の下にカーボン紙を敷いて、複写をとりながら作成されたものです。日本の場合は、その複写を記録として手もとに保管し、原本は上司などに回覧して読んだ人がハンコを押すというシステムだったかと記憶します。欧米ではペラペラ紙までは同じですが、複写を何枚もとって上司以外の関係者にも回していた。だからカーボンコピーのCCで、それがE-mailにつながっているわけですが、日本企業で育った人にはその文化がまだ完全に定着していないと見えます。とくに一定年齢以上の方に多いのですが、比較的若い方にも見られます。
こんなことを書いているのも、今日まさにそういう例に遭遇したからです。