Facebook経由で知ったYahooによる分析なのですが、都道府県の中で東京は飛び抜けた電車社会であって、一人平均年800回以上も電車に乗っているのだそうです。それに次ぐのが神奈川や大阪でそれでも400回くらい。千葉、京都、埼玉、兵庫、奈良などがそれに続きますが300~100回といったところでしょうか(グラフから読みとっています)。その他の道府県はずっと少なく、それに反比例してクルマによる通勤・通学率が高くなっています。
その他のデータによっても、東京の特異性は際立っているということです。
これは重要な指摘ですね。私たち東京で生活し東京で働いていると、どうしても自分の周囲の環境が普遍的だと思い込んでしまうところがあります。そのような視点で広報活動をすると失敗するのは明らかです。
米国の人たちも、米国内の状況が世界標準だと考えているという話があります。大統領選のたびにそれを思い出させられますが、東京人も心しなければならないですね。
http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/special/2016/01/?utm_content=bufferd5345&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
Facebookというものは・・・
Facebookが広報にどれだけ役立つのか、という議論はさておき(実はよくわからない^^;)、
そもそもFacebookを始めたのは仕事に役立てようという意図からでした。
現在の自分のニュースフィードを見ると、明らかにいくつかのテーマに分かれます。仕事に関連するものとしては医療の情報。医療ジャーナリストなどの「友達」からの書き込みやシェアされた情報が表示されます。ビジネスやIRの情報も少し。他からは入手できない情報が手に入ったりもしますので、そういう意味では仕事に役立っていると言えます。
しかし、圧倒的に多いのは私的な、あるいは趣味に関連する情報で、これがどんどん自己増殖を続けております。どれもこれもしょうもない情報ばかりで、少々しんどくなってきてしまいました。自業自得と言えばそれまでですが、これがFacebookというものなのかもしれませんね。
答えは一つではありません
昨日に続いてのお知らせです。これも弊社サイト トップページのWhat’s Newに掲載しておりますが、本日発売の「広報会議」誌4月号の新年度特別企画「『広報活動&ソーシャルリスク』Q&A式ハンドブック」の広報活動のページの執筆を依頼されました。
広報の担当者が上司や他部門の人などからいろいろな質問をされる。それに答えるためのQ&Aをつくりたいという企画趣旨でした。それはよい企画だなあと大賛成しました。社内のあちらこちらからの、時にはイジワルな質問にさらされて苦慮した経験を何度もしていたからです。
すると、編集部が現役担当者のみなさんから質問を募り、18のQに集約して突きつけられました。それを読んで、気安く引き受けるのではなかったとつくづく反省しました。自分自身が答えに窮した質問ばかりです。最も頭を悩ましたのは、答えは一つではないということでした。その質問を発した相手、たとえば上司なのか、予算執行のサインをする経理担当者なのか、他部門のトップなのかなどによって、答えの中身は変える必要があります。そこを間違えると、まったく理解されません。しかし原稿の字数は限られています。どこから切り込もうか、それを考えるために2週間ほど前の週末がつぶれてしまったのであります。
「広報の仕掛け人たち」発刊されました
弊社サイト トップページのWhat’s Newにも掲載しましたが、このたび宣伝会議社から「広報の仕掛け人たち PRのプロフェショナルはどう動いたか」(日本パブリックリレーションズ協会編)が発刊されます。10年ほど前に同じ題名の本が出版されていますので、その第二弾ということになります。
PR会社とそこで働いている人たちが実際にどのような仕事をしているのかを、多くの人たちに知っていただこう、とくにこれから広報の世界に飛び込もうと考えている学生など、若い人たちに読んでもらおうというのが企画のスタートでした。
9つの実例が紹介されていますが、ココノッツが手がけた国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の「NCNPメディア塾」が8番目に紹介されています。
3月8日頃には書店に並ぶそうですから、ぜひ読みいただければと願っております(上の写真をクリックするとamazonに飛びます)。
ざっと読んだところ・・・と書きたいところですが、先ほど刷り上がりが届いたばかりで、他社さんのページはまだ読んでおりません。地味ながらも、これぞ広報という“いい仕事”が選ばれています。しかし、少々カタイ実例が並びました。若い人に読んでもらえるかなあとちょっと心配にはなりますが、このくらい読み込めない人は広報には向いていないので、その点は安心です・・・ほんとかな??
まだ若いのに・・・
弊社はいわゆる独立系、カッコよく言えばインディーズなので、仕事のほとんどは自分たちだけでお請けしております。しかし、たまには外部から「一緒にやりませんか」とお誘いを受けることもあります。
ところが、外部の方とご一緒するのはなかなかに難しい。とくにコンセプトや仕事の進め方など、波長が合うケースは少ないように思います。
数年前にお声がかかったケースも結局うまく行きませんでした。とても熱心な方で、実績もお持ちでしたが、1+1=2+αとはならずに終わってしまい、その後音沙汰がありませんでした。
数日前、その方が昨年亡くなっていたことを偶然知りました。まだ若いのに・・・。あの意欲の固まりのような方が消えてしまうなんて。とても残念です。慎んでご冥福をお祈りいたします。
ここで「宣伝」するなよ!
セミナーやパネルディスカッションなどに現役の企業の方が招かれることがあります。実際の経験に即したお話は他の企業にとって大いに参考になります。
そこで期待して聞き始めると、「では初めに当社の宣伝をさせていただきます」という前口上のもとに、自社の沿革、売上高、利益高、従業員数、拠点の所在地、主要製品などのパワーポイントが何ページも続くことがあります。ときには企業CMなどを流す方もおられます。はっきり申し上げますが、やめていただきたい。ときには受講料を払って参加していることもあります。貴重な仕事の時間を割いて参加しています。そこで聞きたくもない「宣伝」を聞かされるいわれはありません。
もちろん従業員の福利厚生がテーマなら従業員数のご紹介は必要です。ROE経営がテーマなら売上と利益の推移を示していただかなくては理解ができません。しかし、話のテーマと関係のない「宣伝」は無用です。
会社を代表して話すのだから会社の宣伝をしないと叱られると思うのか、せっかくの機会だから会社の認知率向上に寄与しようという健気な気持をお持ちなのか・・・。それも理解できないわけではありませんが、間違っております。自分が何のために登壇しているのか、主催者から何を期待されているのか、オーディエンスは何を知りたいのか・・・そのようなことをしっかり認識していないようでは企業人としてまだまだ甘い、と申し上げておきましょう。
やっかいなこと
うそつきメール
小さいながらも会社をやっていると、訪問、電話、メールなどで種々の売り込みを毎日のように受けます。飛び込み営業にはご苦労様なことだなあと一定の敬意を表しますが、そのほかはどうも安易であるような気がしてなりません。とくに初めて電話をかけて来たのに「いつもお世話になっています」と紋切り型の挨拶をするのが気に入りません。そう言われたら「あなたにはなんにもお世話したことがありませんが?」と切り返すことにしております。
最近気に入らないのはスパムメールまがいの勧誘メールです。昨日届いたメールを以下に公開してしまいましょう。
---
件名:先日の御礼
株式会社ココノッツ
代表取締役社長様
お世話になっております。
○○○の○○でございます。
先日はお電話にてご対応頂きまして誠にありがとうございました。
お電話にてご紹介させて頂きました
キュレーション対策について改めてご連絡させて頂きます。
対策内容としては、
弊社にて貴社特設記事(会社・商品・サービスなど)を制作させていただき、
人気のメディアでのサイト内検索で
記事が1ページ目にランクインするように対策を実施し
集客する今までにない新しい集客サービスです。
(中略)
ご検討の程何卒宜しくお願い致します。
(以下略)
---
まともな文面のようにも見えますが、
>先日はお電話にてご対応頂きまして誠にありがとうございました。
>お電話にてご紹介させて頂きました
>キュレーション対策について改めてご連絡させて頂きます。
というのはでまかせです。先日のお礼など言われる覚えもありません。
こういう“引っかけ”を試みるような業者に依頼しようという会社があったら、その会社こそインチキではないでしょうか。
6:55AM
ここ何年か、NHKを見ています。毎朝チャンネルを合わせている番組のことです。以前はフジテレビでした。いまは知りませんが、その頃はちょうど食卓に向かってテレビを見る時間帯に長々とエンタメ情報をやるのでやめてしまいました。エンタメが嫌いというわけではありませんが、政治や社会のニュースを見なくては広報の仕事上都合が悪かったというわけです。
いや、書きたかったのは各局の比較ではありません。そのNHK「おはよう日本」の6時55分を楽しみにしているという話です。その時間はローカルに切り替わり、JR東日本の女性社員が画面左下の四角の中に現れて「JR各線は平常通り運転しています」と告げるのですが、大きな画面の方は御殿山あたりから品川駅構内を俯瞰する画像です。そこに毎朝必ず京浜急行の電車が右方向から入ってくるのです。日本の電車ダイヤの正確性は有名ですが、交通情報の何秒かの間に毎日ぴったり入線して来る素晴らしさに毎朝感動しているのであります。
お作法
アポイントまで時間があったので、途中下車して古いカフェで時間調整することにしました。軽い朝食はとっていたのですが、「名物」という500円のモーニングセットを注文しました。「卵は半熟にしますか?」と聞かれたので、はいと答えたのですが・・・。
まず、突き当たったのは剥いた卵のカラをどこに捨てるかという問題。迷った末に小さなトレー上に捨てることにしました。次に迷ったのは、半熟にもいろいろあるという大問題。白身の堅さは店によってマチマチです。見れば卵用のスプーンもついている。これはやわらかいぞと推定して、慎重にカラを剥き始めたのですが、これが意外にも堅い。これならスプーンは必要あるまいと、齧りついたのが大失敗です。中の黄身はとろとろで、テーブルの上と下にこぼれ落ちてしまいました。
失敗の要因はこの店のお作法に疎かったことにあります。お作法に慣れている常連さんなら、半熟の堅さも十分ご存じのはず。
これは私たちが新しいお客様の仕事をするときと似ています。お客様にとっては当たり前のお作法でも、私どものにはうかがい知れないことがしばしばです。だからと言って、「こちら様のお作法はどのようなものでしょうか」といちいち問うわけにもまいりません。いくつかの失敗を重ねながら、少しずつお作法を学ばねばならないのがつらいところです。