命短し売上こそ命

ヘルスケア関係の業界ではここ数年何かと社会的な問題が起こっています。さまざまな企業とお付き合いをしていると、「なるほどなあ」と思うことがあります。
不祥事のほぼすべては「売上こそわが命」といった企業風土から生まれていることは間違いありません。営利企業である以上、売上と利益にこだわるのは当然です。しかし、それだけでは社会とのよい関係を維持継続させることはできません。
ところが、一部の企業では売上に責任を持たされているマーケティング部門の力が極めて強く、企業全体をマネジメントすべき経営の力が弱いように見えます。ときとして、経営者自身がマーケティング部長と化していたりもします。そういう企業に、クライシスの芽が育っているように思えてなりません。

これ以上は書けません

企業に勤めていたとき、煩わしいなあと思った部署が2つありました。一つは監査部、二つ目は購買部。
内部監査は、おかしなことをやっていなければそれほど怖れる必要はありません。しかし、監査部長がまともな常識を持っていれば、という前提つきです。どういうわけか企業というものは、少々性格に偏りがあって、とても営業職は任せられないというような人物をその職に置くことが多いようです。そのために必要以上に神経を使わせられることになります。
購買部からは、「もっと値切れもっと値切れ」、あるいは「そんなものは必要ない必要ない」と言われ続けて、「いやこの価格には正当な理由があります」とか、「こういう目的のためにぜひ必要なのです」と説明して認めてもらうのが面倒くさくてまいりました。
弊社のような立場になると、顧客企業の監査部とおつき合いができるようではおしまいですが、購買部には何かとお世話になります。で、その購買部さんのことですが・・・おっと、これ以上は書けません(T_T)。

という

ライターさんが書かれた原稿の最終チェック。自分のことを差し置いてエラそうなことは言えませんが、職業的な書き手でも、その人特有の言い回しとか語法があるものです。今日の原稿で気になったのは「という」の頻出です。
たとえば「○○を学ぶという場です」は「○○を学ぶ場です」でいいじゃないですか。「一緒につくり上げていくということに意識を集中しました」は「一緒につくり上げていくことに意識を集中しました」の方がすっきりします。それが気になるのは自分もやりがちだからなのですが、書き癖「というもの」は意識しないと修正「というもの」ができませんね。

意外に行けるかも

クライアントさんとプレスセミナーの検討を2時間ばかり。企業側の伝えたいことが必ずしもメディア側の関心をひくものでないことがしばしばあります。今日も初めは〈これは難しいなあ〉と思ったのですが、よくよく詳しいお話を聞いてみると〈意外に行けるかも〉と思い始めました。
内容を十分に理解しないうちに予見を持つのは危険だなあとつくづく思ったのでした。

3時間30分の講義でした

さる政府系団体で午後から3時間30分のセミナーを担当。一般事務や営業的な仕事をしておられる中堅職員の方々を対象に、広報の話をしてほしいというのが研修部のご要望です。
広報を実際に担当している方々を対象とした講義なら、受講者のみなさんの共感を感じながら話を進めることができるのですが、そうは行きません。広報の手法とかメディアの使い方などをいくら面白く話しても、別世界のことのように捉えられてしまうだけです。そこで作文をしていただいたり、グループディスカッションをしていただいたり、発表をしていただいたりして3時間30分を務めました。ああ、疲れました。

火事だぁ!

半蔵門火事オフィスを出て間もなくLINEが。ビルの近くで火事になっているとのこと。それは大変。出火元や類焼したみなさまは本当にお気の毒です。けが人などなければよいのですが・・・。
ではありますが、また誠に申し訳ない次第ではありますが、あと15分オフィスにいればよかったなあ、などと不埒なことを考えたのも事実であります。
火事と喧嘩は江戸の華。消防車のサイレンの音を聞くと、必ず窓から覗いて確かめなくては気がすみません。近くなら現場へ駆けつける。野次馬そのものです。しかし、そういう好奇心こそ広報屋に最も必要な資質なのです・・・と、これはもちろん言い訳であります。
(写真は弊社の者の撮影)

時間の無駄とは思うけど

数日前に某全国紙の広告局の方にうかがった話。新しい提案をしようと某企業(某は続いてすいません)の広報部に電話して面会を申し込んだら、「いま忙しいので」とあっさり断られたとか。目の前の仕事にしゃかりきになっているときに電話をもらうと、つい邪険にあしらってしまうのもわからないではありませんが、広報の仕事をしている人は、社外の人と積極的に会うことが必要だと思うのです。時間の無駄と思っても、何か一つくらい参考になることがある。たまには「これは行ける」という話に遭遇することもあります。初めからトビラを閉ざしていては、どんどん内向きになってしまうと思うのですけどね。

難事業にとりかかってます

昼過ぎから、ある会社の企業ビジョンのようなものを文章化する仕事にとりかかりましたが、難航。経営者自身はいろいろな思いを持っておられるわけですが、それがうまく社内外に伝えられない。そこでそれらをまとめてwordingしようというわけですが、どうしてもライター(今回は私)の思考方法とか価値観が反映されてしまいます。そこをなんとか経営者の色に染めなければなりません。難しいのはそこ。他人の頭の中までは覗けませんからね。

日本だなあ

IMG_1828久しぶりに某経済誌主催の授賞式とパーティへ顔を出してみました。この雑誌、何かと評価の分かれるところではありますが、この賞がビジネスモデルとなっているだけに受賞者、審査委員とも錚々たる顔ぶれです。満員の会場は「日本の経営者」、「日本経済の担い手」、「金儲けのプロ」といった方々ばかり。秘書だかなんだか存じませんが綾瀬はるか似の美人をお連れになった紳士にダブルのスーツの小太り氏が近寄ってきて「これはどうもどうも」と両手を握り合うといった日本的風景がここにはありました。男性比率95%の中に和服にひっつめ厚化粧の女性もちらほら。また、賞状を受け取るわが社長のベストショットを撮ろうと必死にカメラを向ける会社員の姿も・・・おっと、それって何年か前の自分自身の姿じゃないか(ーー;)。

明日に期待

午前中は取材の立ち会い、午後は記者発表の立ち会いと、いかにもPRコンサルタントらしい一日でした。
取材される記者さんが発表内容に興味を持ってくださっているのかどうか、取材中、会見中に注意深く観察はしているのですが、これまでの経験からすると確率70%というところでしょうか。
これはダメだなあ、とがっかりしていたら、翌日の紙面に大きく取り上げられたこともありました。記者がノリノリで記事が小さかったということはあまり経験していませんが、たまには重大ニュースのあおりを食ったり、デスクのウケが悪くて扱いが小さくなったりしたこともあります。
無理を押して取材してもらったのに記事が小さかった、あるいは報道されなかったという経験は数えきれません。
さて、明日はどうなることやら。たぶん大丈夫だろうとは思うのですが。