波平の年齢で考えたこと

最近読んだ本によると、「サザエさん」の波平は54歳なのだそう。今の私の周りのこの年代の人と比べると、10歳は上に見える。さらに調べてみたところ、フネは原作で48歳、これは黒木瞳や川島なお美とほぼ同い年だ。
サザエさんが最初に書かれたことにくらべ、今の人たちの見た目が若くなっているのは豊かな食生活により栄養状態もよくなったことや、生活に余裕ができ、美容やおしゃれにお金や時間を使えるようになったためだろう。
当時の定年はおそらく55歳だっただろうから、波平は定年間近ということだろうが、今の54歳というのは、日本企業の中では、ようやく人間が練れてきて貫録もついてきて本当の大人と認められたというような年齢ではないだろうか?定年で思い出したが、私が以前勤めていたある日本の会社で、社史を読んでいたところ、昭和40年代頃だったと思うが、「女性の定年が30歳から35歳に引き上げられる」という出来事が載っていた。「これより前だったら、もうクビだよ!」と騒いで失笑を買ったが、男女雇用機会均等法後に就職した私にとってはちょっとしたショックであった。
「均等法なんて建前だけで内実は違うじゃないか」と思っていたが、就業規則で有無を言わさず退職させられることに比べればなんという進歩だろう。
よく昔に比べて人間が堕落した、社会が悪くなっているとか、昔は良かったという人がいるし、そう思う気持ちもよくわかるようになったが、人々が若々しく元気で働くことができ、たくさんの選択肢を持つことができるのは基本的には良いことだと思う。そのことによって生じている問題、たとえば高齢化や少子化などは深刻に考える必要はあるが、少なくとも私はサザエさんのころに戻りたくはないと思う。
不景気で暗いニュースも多く、ともすると後ろ向きに考えがちになってしまう今日この頃だが、波平の年齢の話で進歩が実感できたおかげで、未来を少しだけ楽観的に見れるような気がした。<Fuji>

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