今年読んでいない本

学生時代、友人の家へ遊びに行くと、そこの本棚をしげしげと眺めて、友人がどんな本を読んでいるのか密かに値踏みをしたものです。若気の至りとは言え、まったく失礼な話です。しかし、どんな本を読んでいるかで、その人物のおおよそがわかるというのは真実に違いありません。だから、この一年間に私が読んだ本などはとても申し上げられません。質量ともに失笑を買うだけです。
年末になると、今年の本ベスト5などという企画が新聞を賑わします。そのほとんどは読む気の起きない本や読んでも理解できない本なのですが、こんな本が出ていたんだと初めて気づいたり、読んで置くべきだったと反省したりする本も少数ながら見つけることができます。昨日の朝日新聞と日経新聞の読書欄に挙げられていた本からいくつか選んでみました。
・「巡礼」 橋本治 新潮社
・「闘うレヴィ=ストロース」 平凡社新書
・「ノモンハン戦争」 田中克彦著 岩波新書
・「音楽の聴き方」 岡田暁生著 中公新書
・「更に尽くせ一杯の酒 中国古典詩拾遺」 後藤秋正著 研文出版
・「特攻と日本人の戦争」 西川吉光著 芙蓉書房出版
・「ジュール・ヴェルヌの世紀」 コタルディエールほか監修 東洋書林
・「荷風へようこそ」 持田叙子著 慶應義塾大学出版会
・「日本の医療の何が問題か」吉田あつし著 NTT出版
これらの本をこれから読むと宣言しているわけではありません。読んでみたいなあ、と思っただけです。最後にもう一書挙げておきます。
・「読んでいない本について堂々と語る方法」 ピエール・パイヤール著 筑摩書房                         〈kimi〉

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