こういう記者会見もあるのだなあ、と勉強になりました。5月20日の舛添都知事の記者会見です。
自ら考えたのか弁護士のアドバイスに従ったのか、「第三者に調査を依頼する」で押し通して時間稼ぎに出たのでしょうが、その言葉を繰り返すたびにどんどんアリ地獄にはまって行くように見えました。そういうことなら会見を開かない方がいい。しかし、知事の定例記者会見なので回避するわけには行きません。ニッチもサッチも行かなくなった窮余の策だったのかもしれません。
このようなとき、広報を専門とする者としてどうアドバイスすべきか。考えれば考えるほど難しくなりますが、ここはやはり原点に戻ることを進言すべきかな。
「すべてをありのままに話して頭を下げなさい、そこから新しい展開が始まりますよ。それは早ければ早いほどよい結果になるでしょう」と。
記者会見をすることでかえって事態を悪くする。これまでもなかったわけではありませんが、これほどの例は珍しいでしょう。この会見は彼の政治生命の分水嶺になったのではないでしょうか。