三菱自動車に続いてスズキも排出ガス・燃費試験の不正を発表しました。国土交通省が定めた惰行法なる測定方法で実測していなかったということなんですが、各社の報道で気づいたのは、惰行法という測定方法の妥当性について言及されていないことです。これを回避しようとしたメーカーが2社もあったというのは、よほど面倒な計測法なのでしょう。欧州の測定方法に近いそうですが、どこか非合理な点があるのかもしれませんね。もちろん規定された方法をとらなかったのは明らかな規則違反であり不正であって、弁解の余地はありませんが。
私事ですが最近両社とは異なるメーカーの軽乗用車を購入しました。カタログ表示は21.2km/Lですが、1,600kmほど走った実際の燃費は18.0km/Lです。このメーカーは不正を発表していませんから惰行法を使って測定したのでしょう。それでもカタログ値と15%ほど違いがあります。もっとも、ならし運転でゆるゆる走ったときは26km/Lでしたから、走り方による違いはかなりあるようです。
私たち消費者にとってより重要な問題は、どんな測定法でもかまいませんから、より実際に近い数値を表示してほしいということです。当たり前のことですけれどね。