D さん

労働基準法違反の疑いで労働局が電通に立入調査に入ったそうです。このニュースに対する新聞各社とテレビ各局の扱いにはかなり違いがありました。深読みすると大いに楽しめます。
電通ばかりでなく大手広告代理店の営業さんは昔から夜遅くまで働いていました。大手代理店が夜まで働いているので、その下請けであるプロダクションも遅くまで帰れない。クライアントの方までそれにつき合わされることになります。これには朝刊の締め切り時間も影響しているのでしょう。緊急事態ともなれば、早版を確認する必要が生じることもあります。
なにはともあれ電通の力は圧倒的で、下請け企業ばかりでなく広告主やその団体まで、電通に関する話をするときは、「Dさん」などと声を潜めて隠語で呼ぶのは、どう考えてもおかしなことです。