だんまり会議

東京都の2回目の調査結果が発表になりました。豊洲の土盛り問題です。
その中に、会議に出席していた部長たちから何も発言がなかったというくだりがあるようです。発言するのは議長と提案者だけ。
議 長:どなたかご意見がございますか?
出席者:(無言)
議 長:ご意見がないようですので、承認ということで、次の議題へまいります。
こういう会議にときどき出くわします(出席者ではなくて発言権のないオブザーバーとして)。これは会議ではなくてセレモニーです。だから議案の内容などだれも真剣に吟味していません。
このような会議では、反対意見などを言おうものなら「あいつはうるさいから、出席者のリストからはずそう」ということになります。それでは出世に響きます。誰も発言するわけがありません。
小さなNPOの幹事会でのことですが、会長兼議長の提案に反対意見を述べたところ、幹事をやめろと言われてしまいました。そんな理不尽な組織には属していられないので、即座にNPOからも脱退しましたが、日本の社会には、どんな小さなところにもあの「空気」が充満しています。