いま読むべき本でした

いまごろ読んでいるのか、と呆れられそうです。
ジョン・ダワー著「敗北を抱きしめて」
奥付を見ると2001年3月の初版です(その後、増補版が出版されています)。20年間、自宅の本棚に眠っていました。それを読み出したのは、まさに新型コロナのおかげです。自宅に籠もる時間が長くなったので、手もとに読むべき本がなくなってしまいました。そこで本棚を漁って、未読のこの本を引っ張り出しました。
まさにいま読むべき本でした。戦後の占領期の混乱した政策が現在の政治や統治システムのおかしさ、不合理さ、居心地の悪さに直結していることがよく理解できました。
いまの政治家にもぜひ読んでほしい、あるいは読み返してほしいとつくづく思いました。しかし、どう見ても今日権力を握っている人たちが読むとは思えない本でもあります。どこかの知事が多少上から目線で発言したように、それだけの「教養」はお持ちでないのかもしれません。
なお、この翻訳はとてもすばらしい。まったく翻訳であることを感じさせないばかりか、ソースの日本語文献を丹念に参照しています。それにもすっかり感銘を受けました。

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