三菱自動車に続いてスズキも排出ガス・燃費試験の不正を発表しました。国土交通省が定めた惰行法なる測定方法で実測していなかったということなんですが、各社の報道で気づいたのは、惰行法という測定方法の妥当性について言及されていないことです。これを回避しようとしたメーカーが2社もあったというのは、よほど面倒な計測法なのでしょう。欧州の測定方法に近いそうですが、どこか非合理な点があるのかもしれませんね。もちろん規定された方法をとらなかったのは明らかな規則違反であり不正であって、弁解の余地はありませんが。
私事ですが最近両社とは異なるメーカーの軽乗用車を購入しました。カタログ表示は21.2km/Lですが、1,600kmほど走った実際の燃費は18.0km/Lです。このメーカーは不正を発表していませんから惰行法を使って測定したのでしょう。それでもカタログ値と15%ほど違いがあります。もっとも、ならし運転でゆるゆる走ったときは26km/Lでしたから、走り方による違いはかなりあるようです。
私たち消費者にとってより重要な問題は、どんな測定法でもかまいませんから、より実際に近い数値を表示してほしいということです。当たり前のことですけれどね。
どうしようどうしよう
テレビには映らない(つづき)
今日は一日中、東京ビッグサイトにおりました。豊洲からゆりかもめに乗ったのですが、「国際展示場正門」という駅の手前で、あらぬ方向へ向かう車両がありました。スマホで調べたら、ゆりかもめの車両基地がそこにあるんですね。そこでビッグサイトの裏の方を見たらたしかにありました。
で、昨日の続きなのですが、阪神淡路大震災の数ヶ月後に現地へ行ってみたら、大きな被害を受けた建物のすぐ近くに、なんの被害も受けずに住人が暮らしている家があることに驚きました。それが複雑な住民感情を引き起こしたと後に聞きました。東日本大震災の津波の被災地では被害を免れた建物は見られませんでしたが、今回の熊本地震の被災地でも阪神淡路と同じような状況があるのではないかと想像します。しかし、テレビでは大きな被害を受けた住宅やマンションしか映しません。それも現実ではありますが、しかし本当の現実を伝えているかと言えば・・・どうなのでしょうね。
テレビには映らない
一昨日の中日に、生まれて初めて大相撲を観に行きました。十両の力士の出身高校の先生を通じて後援会の・・・と長いチェーンの先に連なって、一番安いのから二番目の椅子席のチケットを入手しました。二階席の上の方ですから、土俵ははるか下に見えます。大きな力士も、それこそ豆粒のよう。それでも生で見る面白さは伝わってきました。
さらに面白かったのは、テレビ中継では映さないところがよく見えたことです。仕切前の力士は水を含んで吐き出しますが、その先には土俵をちょっと削って痰壺が設置されていることがわかりました。汚いものですからテレビには映さないのは理解できますが・・・。
上の写真は西方からの眺めです。そこから両手を下ろして仕切っている力士をオペラグラスで見ると、その迫力に圧倒されます。この角度もテレビでは映しません。現場へ行かなくてはわからないことは、やはりたくさんありますね。
やはり直にお話をうかがわないと
後始末
電話やめて!
帰りの電車の中のことです。
「電話やめて!」という声が車内に響きました。首を伸ばして見ると、クリーム色の毛糸帽をかぶった高齢のおばさんが横の女性に向かって言っているのでした。女性は持っていたスマホをバッグにしまいました。
その後もおばさんは「電源切って!」、「向こうに行ってやって!」と周囲でスマホを持っている人たちに向かって癇性に抗議を続けます。しかし、ドアを背にした女子高生は、何度言われようとスマホをやめませんでした。
おばさんは盛んに耳を押さえているので、どこか具合が悪いのかもしれませんが、「違反するから」などとも言っていたので、優先席付近では携帯の電源を切れという不合理なルールがいまも続いていると思っているのかもしれません。
それはともかく、最初の「電源切って!」の一声で、一斉におばさんに注がれた乗客たちの眼差しはすべて非難の色を示していました。おばさんの味方は一人もいなかったと断言できます。みなスマホの味方だからです。そういう社会なんです、いまは。
ココランチ
弊社のサイトには、このブログのほかに「おいしい昼ごはんCocoLunch(ココランチ)」というページがあります。
ちょうど8年前の創業1年目、自社サイトをできるだけ多くの方に見ていただきたいと考え、1年間に食べ歩いて蓄積した半蔵門・麹町界隈のランチ情報を公開したのでした。
初めは毎日のように異なる店に入りました。麹町というところはいまもそうですが、全国的なチェーン店があまりありません。マクドナルドも5~6年前に撤退してしまいました。その代り、戦前から代々続いている店のちらほらあります。奇妙な店もありました。高齢のご夫婦がやっておられた洋食屋さん。カウンターは油でベタベタ。肉のソテーが定番でしたがが、正体不明の液体を振りかけて焼き上げます。ランチの営業が終わると、ご主人が椅子を並べて横になっているのが外がまる見えでした。ココランチで紹介しようと思ったら店名がわからない。看板もありません。ようやく営業許可書の掲示を見つけて「モンドール」という店名が判明しました。そんな興味深いお店も長い休業を経て閉店、取り壊されてしまいました。
名物店は少しずつ減って行きますが、いまも半蔵門・麹町界隈はランチには恵まれている街だと思います。
甘いも辛いも
居酒屋に入ると、
「お酒ちょうだい」
「どのような酒がよろしいでしょう?」
「辛口! 俺、甘口はだめなんだ」
といった客と大将との会話をしばしば耳にします。
生意気を言うようですが、この客はたぶん酒の味をご存じない。また少々古い。
何年か何十年か前、アサヒスーパードライが発売され地酒がブームになったころ、なんでもかんでも辛口が持て囃されたことがあります。それまで大手酒造会社がつくっていた水飴(醸造用糖類)をたくさん投入した日本酒がここで否定されました。しかし、いまはそんな甘い酒はほとんどありません。甘い辛いは、いまの日本酒にはほとんど意味をなさない尺度となったわけです。
おっと、日本酒談議をするつもりではありませんでした。甘い辛いといった二項対立的な評価や発想はたいていインチキ臭いということを言いたかったのですが、連休中でもありますので、このへんでやめておきます。
オウンドメディアだったのか?
昨日、NHKのTV画面のカッコ表示について書いたら、今日はなくなっていました。このブログを読んだのかな?・・・そんなことはあり得ませんが、内部でも、いつまで続けるか議論があったことでしょう。
で、先日来の報道によれば、会長さんが原発に関連するニュースは政府の公式発表に従って報道しろと指示したとか。この方は民主主義とか基本的人権といった問題を真剣にお考えになったことがないのでしょう。
それはともかく、これでは政府の広報になってしまうとどこかの識者のコメントが新聞に掲載されているのが目にとまりました。広報? ま、そうも言えますが、メディアであることを踏まえれば、最近流行の用語で「政府のオウンドメディアになろうとしている」と表現した方がよいかもしれませんね。