カッコ書き

P1020624_14月14日の熊本地震(前震)以来、NHKのテレビ画面には上と左に情報枠が設定され続けています。いつまで続けるつもりなんでしょう。
今日の時点では、左側に「熊本地震 関連情報」、上には気象庁の発表や義援金の振込先などが表示されています。こんな情報なら不要なのではないですか?
被災者のみなさんの中には携帯やスマホを持っていない方もおられるでしょう。しかし、それらの方々がNHKテレビのこの枠に表示される情報を必要としているとはどうしても思えません。まして全国に流す必要もないでしょう。このような認識は間違っているでしょうか?
なんとなくお為ごかし、「カッコつけている」だけじゃないかと邪推してしまうのです。そう言えばこの枠、カッコ形(「)ですね。

価値を共有する国

「価値を共有する国」という表現をしばしば目にするようになりました。いまの政府が頻用しているからだと思いますが、外務省の資料によりますと、「普遍的価値(自由、民主主義、基本的人権、法の支配、市場経済)に基づく」外交をするのだそうです。
価値を共有していないのは中国や北朝鮮、韓国(直近はどうなったか知りませんが、少なくとも昨年秋までは)等、共有しているのは米国や西欧諸国、オーストラリア等々ということなのでしょう。
昨日の報道によれば、国際NGO「国境なき記者団」による2016年の「報道の自由度ランキング」が発表され、日本は72位だったそうです。
少々乱暴ではありますが、少なくとも報道の自由に関して言えば「価値を共有する国」とは日本と順位の近い国ということになりそうです。
70位韓国、71位タンザニア、73位レソト、74位アルメニアあたりがそれです。
176位の中国、179位の北朝鮮とともに、1位のフィンランド、2位のオランダ、3位のノルウェーなどともどうやら価値は共有していないようですね。

内容はともかく日本語が・・・

名称未設定 2熊本地震の報道が続いています。
想像以上、予想以上、想定外・・・いろいろな言葉が浮かびますが、気象庁もこれまで経験したことのない現象が起こっているようです。日本で記録に残っているのは貞観地震あたりからのようですから、たかだか1,000年余に過ぎません。何万年というスパンの地球の動きを考えれば、私たちの想像を超える事態はまだまだ起こると考えなければなりませんね。原発だいじょうぶかな・・・というのはさてお、昨夜、日経新聞が熊本城の被害について報じていました。それはよいのですが、
熊本城の被害の甚大さは堀の外から眺めるだけでも十分に痛感できる。」
という表現にぶったまげました。書いた本人もさることながら、デスクはなにやってんですかね。熊本城とともに日本語の崩壊も報じようということなのかな?

平成28年(2016年)熊本地震

「平成28年(2016年)熊本地震」と命名されたようですが、昨夜の地震の被害が次々と明らかになっています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさまにお見舞いを申し上げます。
阪神淡路大震災以来、なんとなく日本列島を襲う大地震が多くなってきたような気がします。あるいは、その前の数十年間がたまたま地震の少ない期間だったのかもしれません。揺れやすい地面の上で私たちは生きているのだ、ということを改めて実感します。
それにしても、このところ日本はいろいろな意味で地震に慣れてきたようです。行政や各機関の対応も迅速かつ手際がよくなって、早朝のTV中継ではすでにDMATが現地入りしているのが確認できました。「素晴らしいこと」なのは間違いありませんが、でもなんかねえ・・・。

医学とは矛盾と誤りの集約である

糖質制限食は本当に生存期間を延長するのか、「がんもどき」は本当に存在するのか、どちらもよくわかりませんが、アスピリンが発売された19世紀末頃のフランスの小説家マルセル・プルーストの代表作「失われた時を求めて」に次のような一文があります。
「畢竟、医学とは、医者たちがつぎつぎと犯す矛盾と誤りの集約であるから、どんな名医を呼んでも、たいてい数年後には間違いとわかる診断を真実として求めることになる。それゆえ医学を信じるのは愚の骨頂ということになるが、それを信じないのもそれに劣らぬ大愚というべきで、というのもそんな誤りの集積から最終的には真実もいくつか出て来たからである」(吉川一義訳、岩波文庫 第6巻)

となります症候群

少し前のことですが、地方から東京の料亭に就職した新人の仲居さんをテレビが追っていました。初めてお座敷に料理を運んだ新人さんを、陰で見ていた指導役の先輩が「・・となります、ではないでしょ。・・でございます!」と厳しく注意しました。ところが、次のお料理を運んだときにも「・・となります」と言ってしまいます。直らないんですねえ。一部の若い人たちには、それが正しいとアタマに刷り込まれているようです。
いましがた手もとに届いたマーケティング会社のPR紙をめくっていたら、「春風邪対策」という記事が載っていました。筆者は、紹介文を読むと俳優さんとのこと。内容は少々危なっかしく、風邪を引いたときに絶食を勧めていました。編集サイドでも気になったようで、文末に注意が書き込まれていました。
「※本記事の内容は成人向けに作られたものとなります」

制服の時代

ekiin_untenshi_manクラレが4日に発表したアンケート結果によると、新小学1年生の男の子が将来なりたい職業は、1位スポーツ選手、2位警察官、3位運転手・運転士なのだそうです。カッコいい職業に憧れると言ってしまえばそれまでなんですが、どれも制服・ユニフォームを着る仕事であることが気になる、というのはうがち過ぎでしょうか。ちなみに4位がTV・アニメキャラクターで、5位が消防・レスキュー隊です。
最近、「銀行や信用金庫で、いったん廃止した制服を復活させる動きが相次いでいる」(朝日新聞2015年9月25日付)そうです。記事によれば、三菱東京UFJ銀行のコーポレート・コミュニケーション部は、「来店客から『行員が制服を着ている方が安心感がある』という声が多く寄せられていた」と説明したのこと。本当にそうなのかなあ。他に安心感を与える方法はなかったのかなあ。
なんとなく制服が幅を利かす時代が近づいているようで、制服嫌いとしては少々落ち着かない気分ではあります。

不思議なOB会

業界団体というのは不思議な組織です。専従職員を除いて、給与はそれぞれの所属企業からいただいているので、いわばボランティアのようなもの。会社の仕事に加えて業界のためにも働かなければなりません。競合する企業の人たちが集まっているのですから、それぞれの利害がぶつかることも少なくありません。しかし、共通の目的のために活動するというコンセンサスが得られれば(談合じゃありませんよ)、それはそれで企業内では得られない経験もできて面白いものです。
今日はかつて業界団体広報委員会で活動したOBの集まりです。毎年10数人が参加しますがほとんど異なる会社の出身者。昔話や持病の話も少し出るものの、みなさん現在の生活を楽しんでおられるようで、にぎやかに時を過ごします。ほんの4~5年、広報活動に盛り上がった時期にそれぞれの活動を担った人たちです。こういう会は珍しいかもしれませんね。

「とと姉ちゃん」

今日から始まったNHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、ヒロインのモデルは「暮しの手帖」誌の大橋鎮子さんだそうです。
以前の勤め先が1983年、初めて予測式電子体温計を売り出したとき、同誌の商品テストで高い評価を得たことで社会に認知され売上が急激に拡大したそうです。それほどの影響力があったのですね。その時は在籍していませんでしたが、その後も長く「成功体験」として社内に生き続けていることが感じられました。
その何年か後、再び同誌が新しい電子体温計をテストしました。今回は必ずしもよい評価ではなく、「あの『暮らしの手帖』が?」という衝撃が社内に走りました。詳細は忘れてしまったので省きますが、どうしても技術的、論理的に納得できな点がありましたので、編集部へ何度も足を運びました。こちらの話はよく聞いていただけましたが、絶対の自信をお持ちの商品テストだけに難攻不落でした。しかし、そのテスト結果は売上に大きな影響を与えませんでした。
同誌の存在は、戦後の消費社会の成長と成熟をそのまま反映していると言えますね。

五~七分咲き

P1020594_2昼休み、社員揃ってオリジン弁当買ってお花見に。
今日の千鳥ヶ淵公園は五~七分咲きといったところでししょうか。木によってばらつきが大きいようです。やはりこの週末がよさそうです。