誰と話しとるねん?

電車やバスの中で携帯電話の通話を禁止している理由は、いまや根拠が希薄になっていまったペースメーカーへの影響は別として、周囲の客への迷惑という一点に絞られます。それなら団体で乗り込んで来て大騒ぎをする中高生のスポーツチームや酔っぱらいの三人組四人組も断固として乗車を拒否してほしいものです。そちらの方は見て見ぬふりをしているのはいかがなものか、と思わないでもありません。
そもそも自動車が初めて走った頃は、車の前に旗を持った人を走らせたとか。自動車が普及するに従って、そんな風習は廃れてしまいました。これだけ携帯電話が普及して、乗客のほとんどが携帯電話を所持している現在となっては、通話を解禁しても文句は出ないだろうとも思うのですがね。その上いまや通話よりメールの時代になってしまったし。
と、そんなことを考えながら大阪の心斎橋近くの裏道(風俗店案内所の林立しているあたりではありません。念のため)を歩いていたら、
「そっちに行ってもいいんやけどな。今日は背広も着ておらんし・・・」
なんて大声で独り言を言いながら歩いている男に出会いました。にわかに状況がつかめませんでしたが、この男、運転中などに使用する携帯電話のハンズフリーセットを使って歩きながら誰かと話しているのでした。周囲の騒音に負けじと大声で話しているので、街中でも相当うるさい。はた迷惑もよいところでしたが、歩行中のハンズフリー使用禁止という条例はまだどこの市町村にもないようです。
会話の相手がその場にいないという違和感と、携帯電話での会話は必要以上に声が大きくなるという特性の両面から、車中での携帯電話の使用はこれからもしばらく禁止されつづけるのかもしれませんが、それがいつまで続くのか、これは推理しがいのある問題です。〈kimi〉

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