トザイトーザイ

相撲の八百長問題には、それほど感心が持てません。だって、相撲がなくなるなんてこと、ありっこないですよ。国民ががっかりするじゃないですか。常套句で表現すれば、日本人の心にぽっかりと穴が開く、といったところでしょうか。
相撲は独占企業だからなくせないはずです。職業的な相撲を興業できるのはこれまで日本相撲協会ただ一社。そのような企業は、経営形態や組織形態が変化したとしても、なくすわけには行きませんから、八百長がどこまで拡大しようと、何らかのカタチで存続するのはわかりきっております。それじゃあ、つまりません。ハラハラドキドキがないですもの。
なくならない、というのは実に安心なものです。だからお相撲さんたちもユルユルとやってきたんじゃないですか。そこにモラルハザードが生じる余地があることはいまさら言うまでもありません。いくら外部から批判されても、いくらお相撲さんたち(とその出身者たち)が努力しても、なんだか無駄なような気がします。
この際、相撲協会を分割するというのはいかがでしょう。そもそも相撲は東と西に分かれて取るものなんですから、相撲協会イーストと相撲協会ウエストに分ける。過去にJRやNTT、高速道路会社などの前例がありますから、それほどびっくりするほどのことはありません。そうなったら、東と西がそれこそガチンコになるでしょう。東京場所と名古屋場所はイースト、大阪場所と福岡場所はウエストが開催。イーストは札幌や仙台、ウエストは広島や高松あたりでも本場所を開催する。たまにはウランバートルやトビリシ(グルジアの首都)で開催してもよいでしょう。ホームとアウェイが明確になるし、ご当地相撲の色合いがさらに強まって面白いですよ、きっと。〈kimi〉

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