テレビには映らない

IMG_2065_2一昨日の中日に、生まれて初めて大相撲を観に行きました。十両の力士の出身高校の先生を通じて後援会の・・・と長いチェーンの先に連なって、一番安いのから二番目の椅子席のチケットを入手しました。二階席の上の方ですから、土俵ははるか下に見えます。大きな力士も、それこそ豆粒のよう。それでも生で見る面白さは伝わってきました。
さらに面白かったのは、テレビ中継では映さないところがよく見えたことです。仕切前の力士は水を含んで吐き出しますが、その先には土俵をちょっと削って痰壺が設置されていることがわかりました。汚いものですからテレビには映さないのは理解できますが・・・。
上の写真は西方からの眺めです。そこから両手を下ろして仕切っている力士をオペラグラスで見ると、その迫力に圧倒されます。この角度もテレビでは映しません。現場へ行かなくてはわからないことは、やはりたくさんありますね。

やはり直にお話をうかがわないと

急な話で大阪出張。直接お話を聞かなければわからないことって多いですね。メールや電話だけではコミュニケーションはやはり十分ではありません。同じ内容であっても、相手のお話のニュアンスや雰囲気から理解できることも少なくありません。いわゆるノンバーバルコミュニケーションというやつです。
だから記者も遠路はるばるやってきて、直接取材することを原則としているのでしょうね。

広報セミナーで

今日は午後から経済広報センターの広報セミナー。長年講師を勤めている宣伝会議の広報担当者養成講座とは受講者の所属企業に大きな違いがあります。前者は経団連の外郭団体だけに有名な大企業が多く、後者はベンチャー企業やIT企業が多い。だからどうということもないのですが、伝統的な大企業なら広報のノウハウが蓄積されているでしょうし、そこの広報部門の社員なら知識も豊富だろうと想像するので多少緊張度が高まります。ところが講義が終わったあとの名刺交換でお話をうかがうと、新任だったり2~3年の経験だったりする方が多く、先輩からの知識やノウハウの伝達が必ずしも行われていないようなのです。前任者は簡単な引き継ぎだけで異動してしまいますし、先輩も日々の業務に追われて後輩に一から指導する時間がない、というのが実情なのだと改めて認識しました。そこにこのようなセミナーの必要性もあるのでしょうね。

エレベーター事情も考えなくては

先日、ある会社の説明会に出席しました。開始は午前9時30分。その15分ほど前に会場のビルに到着したのですが、エレベーターの前は長蛇の列。5分前になんとか滑り込むことができました。
そのビルのテナントに9時30分始業の会社が多かったのかもしれません。あるいはフレックスタイムを採用している会社が多いのか・・・。13時のアポイントで企業を訪問すると、昼休みから戻る人たちがあふれていて、なかなか目的の階にたどり着けないということもしばしば経験します。
記者会見などの開始時間は、このような事情にも十分配慮しなければなりませんね。

後始末

Katana京都国立博物館に寄贈されていた刀が坂本龍馬が命を落としたときに持っていたものと証明されたそうです。へえ、と思ったのは、火事に遭って刀の反りがなくなってしまったという話。
ということは、刀匠陸奥守吉行が鍛えた名刀がすっかり焼き鈍し(なまし)されてしまったということ。研ぎ直されているそうですが、切れ味はどうなのでしょう。
もう一つ気になるのは、暗殺現場から刀を回収して遺族に渡した人物の存在です。当時の京都の警察権をどんな組織が持っていたかは知りませんが、現場の後始末は誰かがしなければなりません。誰なんでしょうね。司馬遼太郎も書いていません。

電話やめて!

帰りの電車の中のことです。
「電話やめて!」という声が車内に響きました。首を伸ばして見ると、クリーム色の毛糸帽をかぶった高齢のおばさんが横の女性に向かって言っているのでした。女性は持っていたスマホをバッグにしまいました。
その後もおばさんは「電源切って!」、「向こうに行ってやって!」と周囲でスマホを持っている人たちに向かって癇性に抗議を続けます。しかし、ドアを背にした女子高生は、何度言われようとスマホをやめませんでした。
おばさんは盛んに耳を押さえているので、どこか具合が悪いのかもしれませんが、「違反するから」などとも言っていたので、優先席付近では携帯の電源を切れという不合理なルールがいまも続いていると思っているのかもしれません。
それはともかく、最初の「電源切って!」の一声で、一斉におばさんに注がれた乗客たちの眼差しはすべて非難の色を示していました。おばさんの味方は一人もいなかったと断言できます。みなスマホの味方だからです。そういう社会なんです、いまは。

頭を下げてない

連休中に、韓国の加湿器殺菌剤による肺損傷事件の謝罪会見のニュースを興味深く見ました。
被害者家族による平手打ちシーンよりも興味を惹かれたのは、英国企業の韓国法人の代表(日本法人の代表でもあるようです)が“Sorry”とか“apologize”とか連発しながら謝罪する仕草です。どう見てもあのお辞儀は奇妙です。日本流と韓国流では多少違いがあるかもしれませんが、韓国の人たちだって多分おかしいと思ったでしょう。
ではどこが違うのか。彼のお辞儀は腰から身体を曲げているだけです。日本人を含む東アジアの人たちのお辞儀は、腰から背中のラインの延長線からさらに頭部が下がります。そこに謝罪や感謝や崇敬の気持が乗るわけです。
彼は、身体は折り曲がってはいるものの、頭を下げていない。それでは違和感ばかりでなく、謝罪の気持が伝わりません。まことに微妙ではありますが、そこが大切なポイントです。
サポートしている韓国のPRエージェントはもう少しトレーニングをさせた方がよかったのではないでしょうか。外国人だから(母国がどこかは存じませんが)やむを得ないとも言えますが、柔道の試合では自然な礼をする外国人選手が少なくありませんから、練習すればできるはずです。東アジア地域で公式な謝罪をする以上、そのくらいの努力は必須と考えるのですが・・・。

ココランチ

名称未設定 2弊社のサイトには、このブログのほかに「おいしい昼ごはんCocoLunch(ココランチ)」というページがあります。
ちょうど8年前の創業1年目、自社サイトをできるだけ多くの方に見ていただきたいと考え、1年間に食べ歩いて蓄積した半蔵門・麹町界隈のランチ情報を公開したのでした。
初めは毎日のように異なる店に入りました。麹町というところはいまもそうですが、全国的なチェーン店があまりありません。マクドナルドも5~6年前に撤退してしまいました。その代り、戦前から代々続いている店のちらほらあります。奇妙な店もありました。高齢のご夫婦がやっておられた洋食屋さん。カウンターは油でベタベタ。肉のソテーが定番でしたがが、正体不明の液体を振りかけて焼き上げます。ランチの営業が終わると、ご主人が椅子を並べて横になっているのが外がまる見えでした。ココランチで紹介しようと思ったら店名がわからない。看板もありません。ようやく営業許可書の掲示を見つけて「モンドール」という店名が判明しました。そんな興味深いお店も長い休業を経て閉店、取り壊されてしまいました。
名物店は少しずつ減って行きますが、いまも半蔵門・麹町界隈はランチには恵まれている街だと思います。

甘いも辛いも

居酒屋1居酒屋に入ると、
「お酒ちょうだい」
「どのような酒がよろしいでしょう?」
「辛口! 俺、甘口はだめなんだ」
といった客と大将との会話をしばしば耳にします。
生意気を言うようですが、この客はたぶん酒の味をご存じない。また少々古い。
何年か何十年か前、アサヒスーパードライが発売され地酒がブームになったころ、なんでもかんでも辛口が持て囃されたことがあります。それまで大手酒造会社がつくっていた水飴(醸造用糖類)をたくさん投入した日本酒がここで否定されました。しかし、いまはそんな甘い酒はほとんどありません。甘い辛いは、いまの日本酒にはほとんど意味をなさない尺度となったわけです。
おっと、日本酒談議をするつもりではありませんでした。甘い辛いといった二項対立的な評価や発想はたいていインチキ臭いということを言いたかったのですが、連休中でもありますので、このへんでやめておきます。