何かに似ていると

北海道で父親に置き去りにされた小学校2年生が3日、自衛隊の施設で無事に見つかりました。本当によかった。しかし、父親の運転する車が遠ざかるのをこの子はどんな気持で見送ったのかと思うとつらいですね。親から捨てられたと信じたでしょうか。
あくまでも想像ですが、小さくなって行く車の後姿は、この子にとって「家に帰るな、この原野にいろ」という非言語的なメッセージになったのかもしれないと考えました。だから車のあとを追わなかった。車の道からそれて演習場の施設に1週間もとどまっていたのではないか、と。
そう考えたら、これは何かに似ていると気がつきました。
突飛に思われるかもしれませんが、小野田少尉です。「ここで3年でも、5年でもがんばれ」と命令されてルバング島のジャングルに「留置」され29年間隠れていました。発見されて、命令解除されるまで小野田さんは命令を守り続けました。
今日の日経新聞によると、男の子は「保護されるまで「誰かが必ず助けに来てくれる」と考え」たそうです。小野田さんだって、そう考えていたに違いありません。どこか似ているように思えるのですが・・・。
 

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