講演のマネージメント

大企業で華々しい活躍をされ、有名企業へ転職された女性役員の講演を聞く機会がありました。ご経験に基づいたお話はとても面白く、着眼、発想、熱意、行動力、いずれも並々ならぬものが感じられました。話し方も熱く、説得力がありました。こういう方だからこそ成功されるのだなあと感心して聞いておりました。
聞き終わってみると、この講演は失敗だなと感じました。5つほどの項目を立てておられましたが、項目相互の連関が薄くバラバラで、一つの講演として何を訴えたいのか、印象が薄くなってしまいました。時間が押して、後半は駆け足になってしまいました。途中で「何分まででしたっけ?」と主催者に聞いてはいけません。事前に主催者側が終了予定時間をはっきり伝えていなかったのかもしれませんが、終了時間を頭に入れておくことは講演者にとって必須事項です。また、経験したこと、知っていることのすべてを話そうをいう意識を捨てることも重要です。オーディエンスに何を一番伝えたいか、それを伝えるには何を話し、何を捨てればよいか、講演にはそのようなマネージメントが必要です。

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