今日は都庁へ。しかし、またもや書類の不備で出直しとなりました。それはこちらがぼんやりだったのが原因なので仕方がありません。つくづく役所の人間になる能力は持ち合わせていないなあ、と思っただけです。
しかし、そこの窓口に置いてあったチラシには目がテンになりました。
窓口が移転するというお知らせなのですが、移転先が書いてありません。その代わりにURLが記載されていて、そこを見るように指示されています。なぜそんな迂遠なことをするのでしょう。
そのURLのサイトにも移転先が書いてありません。サイト内をあちこち探索したところ、移転先は3月末に決まるとの記載を見つけました。
謎が解けました。現時点では、このチラシは単なる移転予告でしかないのです。そういうことなら、「移転先は決定次第、下記のURLでお知らせします」とでも書くべきではないでしょうか。つくづく役所の人間になる能力とはどのようなものだろうか、と考えさせられたのでありました。
お茶もしくはミネラルウオーターに関する一考察
今日はだいぶ暖かくなりました。こういう日にお得意先にうかがうと、お茶が出てくるかな出てこないかなと少々気になります。今日は出て来ませんでした。
外資系の会社から国内の会社に転職して驚いたことの一つにこのお茶出しがあります。外資系では、役員への来訪者以外にはお茶も水も出しませんでした。そもそも客に湯茶を出すという発想自体がありませんでした。ところが日本の会社では必ず出す。それも女子社員がおずおずと運んでくる。それに驚いていたら、管理職者同士が打ち合わせをしている席にもお茶が運ばれてきてさらに驚かされました。さすがにいまではやっていないでしょうけれども。
大雑把には外資系では出ない日本の会社では出るという傾向が認められますが、必ずしもそうとも言えません。外資でも必ずペットボトルのお茶やミネラルウオーターを出してくださる会社もあるし、日本の会社でもまったく出てこない会社もあります。資本の違いよりもその会社の文化の違いと考えた方がよいのかもしれません。ひょっとしたら訪問した私たちを評価した上で出す価値があるかないかを決めておられるのかも・・・恐ろしや。
その価値はどこから?
□と✓の共存に関する考察
お役所と仕事をするとほんとにストレスを感じます。いろいろ不都合なこともありそうなのでそれ以上書くのはやめておきますが、本日は助成申請のために某省の出先機関へ出向きました。2回目です。前回は書類の不備、記載の誤り、書類と書類の整合など重箱の隅をあれこれチェックされました。そこで書類を修正しての再挑戦です。
今日の担当は前回とは別の方。「前はあの方でしたが・・・」と暇そうにしている前回の方を指すと、〈私じゃダメだと言うのかあ~ アン?〉というわけではないでしょうが、「(私で)構いません」と冷たい返事が返ってきました。
書類を改めて舐めるように点検された本日の担当氏は、前回の担当氏から指摘されたにもかかわらずそのままにしてあった個所は素通りして、別の個所について鋭い指摘を連発されました。同じ担当でも関心を持つポイントは違うようで、人間がやることだものなあと、それはそれで理解できないことではありません。
驚いたのは別のことです。書類のフォーマットはwordで提供されていました。□ の部分に✓をつける個所があったのでPCで✓を入れました。□ は消えて✓だけが記入されていました。それを発見した担当者氏は、「あっ、□ がない」とつぶやき、おもむろに✓の回りにボールペンで □ を書き込んだのでありました。
ちなみに、多くのIMEで「ちぇっく」と入力して転換すれば☑が、またwordでは✓の部分を「囲み線」にすればめでたく□の中に✓が収まることを会社の戻ってから知りました。
Facebookというものは・・・
Facebookが広報にどれだけ役立つのか、という議論はさておき(実はよくわからない^^;)、
そもそもFacebookを始めたのは仕事に役立てようという意図からでした。
現在の自分のニュースフィードを見ると、明らかにいくつかのテーマに分かれます。仕事に関連するものとしては医療の情報。医療ジャーナリストなどの「友達」からの書き込みやシェアされた情報が表示されます。ビジネスやIRの情報も少し。他からは入手できない情報が手に入ったりもしますので、そういう意味では仕事に役立っていると言えます。
しかし、圧倒的に多いのは私的な、あるいは趣味に関連する情報で、これがどんどん自己増殖を続けております。どれもこれもしょうもない情報ばかりで、少々しんどくなってきてしまいました。自業自得と言えばそれまでですが、これがFacebookというものなのかもしれませんね。
答えは一つではありません
昨日に続いてのお知らせです。これも弊社サイト トップページのWhat’s Newに掲載しておりますが、本日発売の「広報会議」誌4月号の新年度特別企画「『広報活動&ソーシャルリスク』Q&A式ハンドブック」の広報活動のページの執筆を依頼されました。
広報の担当者が上司や他部門の人などからいろいろな質問をされる。それに答えるためのQ&Aをつくりたいという企画趣旨でした。それはよい企画だなあと大賛成しました。社内のあちらこちらからの、時にはイジワルな質問にさらされて苦慮した経験を何度もしていたからです。
すると、編集部が現役担当者のみなさんから質問を募り、18のQに集約して突きつけられました。それを読んで、気安く引き受けるのではなかったとつくづく反省しました。自分自身が答えに窮した質問ばかりです。最も頭を悩ましたのは、答えは一つではないということでした。その質問を発した相手、たとえば上司なのか、予算執行のサインをする経理担当者なのか、他部門のトップなのかなどによって、答えの中身は変える必要があります。そこを間違えると、まったく理解されません。しかし原稿の字数は限られています。どこから切り込もうか、それを考えるために2週間ほど前の週末がつぶれてしまったのであります。
「広報の仕掛け人たち」発刊されました
弊社サイト トップページのWhat’s Newにも掲載しましたが、このたび宣伝会議社から「広報の仕掛け人たち PRのプロフェショナルはどう動いたか」(日本パブリックリレーションズ協会編)が発刊されます。10年ほど前に同じ題名の本が出版されていますので、その第二弾ということになります。
PR会社とそこで働いている人たちが実際にどのような仕事をしているのかを、多くの人たちに知っていただこう、とくにこれから広報の世界に飛び込もうと考えている学生など、若い人たちに読んでもらおうというのが企画のスタートでした。
9つの実例が紹介されていますが、ココノッツが手がけた国立精神・神経医療研究センター(NCNP)の「NCNPメディア塾」が8番目に紹介されています。
3月8日頃には書店に並ぶそうですから、ぜひ読みいただければと願っております(上の写真をクリックするとamazonに飛びます)。
ざっと読んだところ・・・と書きたいところですが、先ほど刷り上がりが届いたばかりで、他社さんのページはまだ読んでおりません。地味ながらも、これぞ広報という“いい仕事”が選ばれています。しかし、少々カタイ実例が並びました。若い人に読んでもらえるかなあとちょっと心配にはなりますが、このくらい読み込めない人は広報には向いていないので、その点は安心です・・・ほんとかな??
まだ若いのに・・・
弊社はいわゆる独立系、カッコよく言えばインディーズなので、仕事のほとんどは自分たちだけでお請けしております。しかし、たまには外部から「一緒にやりませんか」とお誘いを受けることもあります。
ところが、外部の方とご一緒するのはなかなかに難しい。とくにコンセプトや仕事の進め方など、波長が合うケースは少ないように思います。
数年前にお声がかかったケースも結局うまく行きませんでした。とても熱心な方で、実績もお持ちでしたが、1+1=2+αとはならずに終わってしまい、その後音沙汰がありませんでした。
数日前、その方が昨年亡くなっていたことを偶然知りました。まだ若いのに・・・。あの意欲の固まりのような方が消えてしまうなんて。とても残念です。慎んでご冥福をお祈りいたします。
人助けはむずかしい?
今朝のことです。始発駅から電車に乗ったので座っておりました。すると途中駅から10年ほどは年上とお見受けする男性が杖をついて乗車して来られました。右の女性はスマホから一時も目を離そうとしません。左のマスクの女性も読書に集中しているそぶり。それではということで席をお譲りしました。これも一種の老老介護でしょうか。善行を積んだなあなどという感慨は微塵も感じませんでした。
何か月か前のことです。帰りのバスに乗っていたら、ご高齢の女性が乗って来られました。すると隣の若い女性がサッと立ち上がって席を譲ろうとしました。ところがご高齢の女性は「すぐに降りますから」と固辞され、どうしても座ろうとしません。そのときです。若い女性はチェッと舌打ちして独り言ちました。「ああ、人助け失敗したあ」
ここで「宣伝」するなよ!
セミナーやパネルディスカッションなどに現役の企業の方が招かれることがあります。実際の経験に即したお話は他の企業にとって大いに参考になります。
そこで期待して聞き始めると、「では初めに当社の宣伝をさせていただきます」という前口上のもとに、自社の沿革、売上高、利益高、従業員数、拠点の所在地、主要製品などのパワーポイントが何ページも続くことがあります。ときには企業CMなどを流す方もおられます。はっきり申し上げますが、やめていただきたい。ときには受講料を払って参加していることもあります。貴重な仕事の時間を割いて参加しています。そこで聞きたくもない「宣伝」を聞かされるいわれはありません。
もちろん従業員の福利厚生がテーマなら従業員数のご紹介は必要です。ROE経営がテーマなら売上と利益の推移を示していただかなくては理解ができません。しかし、話のテーマと関係のない「宣伝」は無用です。
会社を代表して話すのだから会社の宣伝をしないと叱られると思うのか、せっかくの機会だから会社の認知率向上に寄与しようという健気な気持をお持ちなのか・・・。それも理解できないわけではありませんが、間違っております。自分が何のために登壇しているのか、主催者から何を期待されているのか、オーディエンスは何を知りたいのか・・・そのようなことをしっかり認識していないようでは企業人としてまだまだ甘い、と申し上げておきましょう。